

将来を嘱望されたテレビマンが、自分の道を探すうちに、気づいたらおもちゃ職人に…。乳呑み児を抱えながら独立を決意したのは、「今は子どもの受難の時代。一人での多くの子どもを笑顔にしたい」という強い思いから。自作の木のおもちゃであふれる末吉史樹さんのお宅を訪ねました。

森のこどもの末吉史樹さんファミリー。家族のみんなのキラキラな笑顔! 我が家にはこどもが3人います」と妻の真由華さんは笑う
東急田園都市線の終点・中央林間駅とつきみ野駅が最寄りといえばいいのか、大和市の静かな住宅街にある木のおもちゃ工房「森のこども」の末吉史樹さんを訪ねました。
工房といっても、3DKのアパートの一室。たくさんの木っ端と糸のこぎりやドリルなどの機械がところ狭しと並ぶなか、末吉さんは自作のスケッチとにらめっこしながら木のパーツをつくり、組み立てていきます。
壁一枚隔てたリビングでは、4歳の長男陽喜(あきのぶ)くんがお父さんのつくったおもちゃで遊び、この1月に産まれたばかりの真知子ちゃんがお母さんの腕に抱かれておいしそうにおっぱいを飲んでいます。お父さんの新作を検品するのは陽喜君の役目。ニコッと笑顔になって、夢中で遊び始めたら合格サインです。
リビングの棚には、お父さんのつくったおもちゃがずらり。山崎直子さんが宇宙に飛び立つタイミングと陽喜くんの誕生日がちょうど重なり、陽喜くんへのプレゼントはお父さん自作のスペースシャトル。打ち上げを観ながら陽喜くんの目の前で組み立てたシャトル、得意げに「ぼくのシャトルだよ!」と紹介してくれました。
「息子が、お父さんの仕事ってかっこいいな、と思ってくれればうれしい。今はまだ、仕事をしているというより、一緒に遊んでいるという感覚くなのでしょうけれど」
そう言って照れくさそうに笑う末吉さん。おもちゃ作家の道に進むことになったのも、実は、陽喜くんの誕生がきっかけでした。

リビングの棚はおもちゃの見本市みたい! 奥にあるのは、あきちゃんの誕生日プレゼントのスペースシャトル。中からアームが出てきます。
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