
暑さが稲にとってはいいのだろうが…
7月下旬のどんぐり農園の田んぼ。田植えからは一ヵ月半が経っている。稲の高さも50センチ前後だ。そろそろ稲への影響を考慮し、田んぼには入れなくなる。
その前に、最後の草取りをした。草は、稲よりも長く伸びているものと、水中に葉や茎を張り巡らしているものがある。特に、水中に伸びた草が、非常に取りにくい。根が深く、密集して生えている。稲の周りの草を取りつつ、稲と稲の合間の草も取っていく。時間がかかり、あまり進まない。
まだ、午前中なのだが、真夏の日中の田んぼは暑い。当たり前だが、日当たりもよく、陽射しは厳しい。田んぼに入って少し経つと、あごの辺りから、田んぼに汗が落ちている。前屈みになっているので、草を取っている手元の辺りにも、ボタボタと汗が落ちてくる。
タオルで汗を拭いながら、草取りを続ける。のどが渇く。15分か、20分ぐらいで水を飲まずにはいられない。まだほんの一部の草しか取れていないが、我慢ができずに休憩する。ひんやりとした木陰で飲む水は、とてもおいしい。農家の方は、夏の作業を、朝早く起きて済ませてしまう。納得がいく。
稲は人間が過ごしにくいぐらいの蒸し暑さを、とても好むそうだ。その日は、まさにその通りの日。私の不快指数は、とても高かった。草取りと休憩を何度か繰り返したが、草取りを半分ほど残して、帰ることにした。
荷物を持ち、帰る時に、ひとつ上の田んぼの稲を見てみる。草取りした田んぼよりも2週間ぐらい田植えが早かった。強い陽射しがスポットライトのように稲に当たっている。根元から茎の部分に目をやる。よく見ると、茎の一部が膨らんでいる。ひょっとして、ここがお米の部分!? その辺りの稲を何本か注視してみた。膨らんだ部分の位置は、それぞれ微妙に違うが、どの稲にも、確かにある。
翌日、終わらなかった草取りに行った。気になっていた稲の膨らみを見た。稲は、日に日に成長しているのだろう。茎の間から、顔を出している。お米の部分は、空を目指して、茎の間をずんずんと登っているようだ。透き通るような緑色。生き物に接している自分がいた。
太陽を目指して大きくなっているようだ
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いーじー田中(田中英司・たなかえいじ) |
| NPO法人農に学ぶ環境教育ネットワーク事務局長。2004年、田植えの援農に初参加。2008年、NPOの活動本格化とともにNPO正会員として農作業に参加、事務局としても汗を流す。本業は広告・プロモーションの企画・制作・実施のプロデュース業務。本業の経験を生かし、「自分を表現してみたい人、応援プロジェクト」始動・活動中。 | |
| http://www.nounimanabu.net/ | |




